契約書作成を弁護士に任せるメリットとデメリット
最終更新日 2024年11月5日 by gemsco
契約書というと内容の不備が不安の種になりますが、法律の専門家の弁護士に作成を任せれば、少なくとも法律面の不備が解消されます。
また解釈の違いに繋がるような文言を改められますし、言った言わないなどの紛争が避けられますから、そこがメリットになるでしょう。
目次
既にできあがっている契約書の内容を精査してもらえる
既にできあがっている内容を精査してもらえることも、専門家に任せることで得られるメリットの1つとなります。
紛争が発生した段階でサポートを依頼するとなると、問題の泥沼化を防ぐのが精一杯だったり、避けられたはずの問題が避けられなくなったりします。
その為、問題をリスクの段階で減らしたいのであれば、契約書の作成を弁護士に任せるのがベストです。
これならリスクになり得る内容を買い替えたり加えられますし、あらゆるトラブルを想定して先手を打つことができます。
勿論、契約は相手も納得しないと成立しませんから、双方が納得できる形で内容を着地させることが大切です。
あまりに一方的な内容だと、契約そのものの不成立や破棄もあり得るので、整合性が取れた内容に仕上げる必要があります。
つまり契約書の作成段階で弁護士がいれば、お互いの言い分を汲み取って内容に反映することができるわけです。
法律的におかしい部分があれば指摘してもらえますし、一方的に不利だと分かれば早い段階で修正を求められます。
法令に適合しない内容だといざという時に無効になる
それから法令に適合しない内容だといざという時に無効になるので、法的に有効な形で仕上げることが不可欠です。
いくら双方が合意する内容であっても、法令に反していれば無効になってしまいますし、書類がただの紙切れ同然になるでしょう。
だからこそ法令と適合することは重要ですし、専門家をつけて作成を任せるのは賢明な判断です。
長年の経験で作成のコツが分かっているつもりでも、法令は時代に合わせて変化しますから、その変化を知らないと大変です。
法律の専門家は、基本的な知識に加えて最新の事情にも精通しているので、素人の付け焼き刃とは全く違います。
例えば過去に作成した雛形を契約に用いている場合、実は内容に間違いがあって、調べてみるまで問題が表面化していないだけだったということもあります。
このような間違いは、誤った内容の書類をいくつも作成したり契約を結ぶことになり得るので、今まで大丈夫だったからと油断しないことが大事です。
弁護士なら作成時点での法令に適合した雛形の作成が行える
この点、弁護士なら作成時点での法令に適合した雛形の作成が行えますから、根本的な間違いを避けることができます。
言うまでもありませんが、途中で法令が変更になることもあるので、定期的に適合に問題がないかチェックするのが理想的です。
法令適合のチェックを含めて、契約書の作成を弁護士に任せるメリットは大きいですから、新たに作成する時は相談や依頼の検討をおすすめします。
相談自体を無料で受けている事務所は珍しくないですし、良心的な料金体系でサポートしてくれるケースも少なくないです。
いずれにしても、一度は相談してみる価値がありますから、これまでに専門家に相談したことがないなら前向きに検討した方が良いでしょう。
契約書作成の費用について
費用は顧問に作成を依頼する場合と比べて高めですが、その代わりに得られる安心感は非常に大きなものとなります。
頻繁に何度も契約書を作らないなら都度依頼するのが無難ですが、高頻度で作成する必要があるなら顧問契約も選択肢に入ります。
相場の目安は標準的な内容の書類だと1件あたり10万円前後で、安い場合は5万円くらいで作成できますが、契約内容が複雑だと10万円を大きく上回ることもあります。
専門家が法令と照らし合わせながら内容を1つ1つ確認するので、必然的に時間が掛かることになります。
料金が安い場合は、業務の合間に片手間で引き受けて作成を行っているケースがあるので、納期に時間を要したりいつ完成するか分からないこともあるのがあるので注意です。
正式依頼する前に費用の見積りと納期を確認する
弁護士との契約もまた、内容を確認して整合性を取ることが欠かせませんから、正式依頼する前に費用の見積りと納期を確認しましょう。
近年は電子契約が注目され、契約がスピーディーになると期待が集まっていますが、紙の書類と同様に専門的な知識がなければ法的リスクを抱えることになります。
やはり形はどうあれ契約は法的な権利関係の仕組みなので、専門家を味方につけていつでも相談できるようにしておくのが正解です。
いわゆる行政書士も作成を相談できる専門家ですが、契約交渉の代理や紛争解決、訴訟手続などの対応はしてもらえないのがデメリットです。
後々のことを考えてリスクを少しでも減らしたいのであれば、契約書は法律の専門家に任せるのが最適解となるでしょう。
ただし、どれだけ法律に精通していても文章作成能力が追いついていないと台無しになりますから、必ずその点も確認してから正式に依頼することが肝心です。
まとめ
良い契約の内容というのは平易な表現で、中学生でも読めたり内容が理解できたりするものです。
それと文章に無駄がなくて内容がすんなりと頭に入りますから、誰が読んでも分かりやすい書類を作成できる専門家を探すのが得策です。
