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ブランディング出版とは?知っておきたいポイント

最終更新日 2024年3月29日 by gemsco

「ブランディング出版って何?」
「ブランディング出版のメリットが知りたい」
「会社の認知度を上げたい」

ブランディング出版は主に企業が自社のブランディングを行う為に、その目的で書籍を出すことを意味します。
つまりブランディングが第一で、それに必要な書籍を制作して出版を行うわけです。
基本的に書籍はプロのライターが執筆、プロの編集者が企画や編集をすることになります。
このように、制作に関わるのは出版のプロなので書籍の完成度は高く、書店に並んでもおかしくないものに仕上げられます。
実際のところ、ブランディング出版では流通に乗って書店に並ぶことが多いですから、一般的な商業作品と比べても質の遜色はないです。

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ブランディング出版の目的

企業がブランディングを目的に費用を出してプロに制作してもらうわけなので、並の商業作品を上回るケースも珍しくないです。
一見するといわゆる自費出版と何が違うのか気になりますが、自費出版はブランディングではなく、自分の経験や過去などをまとめて出版する目的が異なります。
それと自費出版にはプロのライターも編集者も普通は関わらないので、この点も大きく違います。
何より書店に並ぶことはまずなく、著者が直接身近な人に販売するケースが大半ですから、そこが決定的に異なるポイントだといえるでしょう。
流通の有無、書店に並ぶかどうかで規模が決定的に違ってきますから、似ているようで非なるものだと分かります。

企業出版は自費出版よりもブランディング出版に近い

企業出版はプロが関わり広く流通するやり方なので、自費出版よりもブランディング出版に近いです。
ただ経営課題の解決が主な目的で、そこにブランディングも含まれるのが相違点となります。
企業出版はより大きな括りで、ブランディング出版はそこに内包されると考えれば違いが分かりやすいでしょう。

ブランディング出版のメリット

改めてブランディング出版に戻ると、メリットに自社の認知向上や信頼性の増加、ファンの獲得といったものが挙げられます。
全国の書店を対象とした流通が実現するので、認知向上に繋がるのは当然ですし、より企業のことを知ってもらえるので信頼性が高まるのも頷けます。
書籍を読んで好きになる人ばかりとは限りませんが、しかし内容次第ではファン獲得が進むことになるはずです。
そもそも自社のことを知ってもらい、ブランドイメージの共有を図るのが目的ですから、書籍を読んだ人の中からファンが生まれてもおかしくないどころか、むしろ増えるのが自然です。
企画が前提となりますが、著者となる企業経営者が自社社員に対して考えだったり、何を目指そうとしているのか正確に伝えることができます。
これもメリットの1つですし、読者が消費者だけではないことを意味します。

消費者に対する情報発信のメリット

Webでブログなどを使って経営者がメッセージを発信する方法もありますが、書籍の方がまとめやすく、また最後まで読んでもらいやすいと思われます。
消費者に対する情報発信のメリットには、新規の顧客獲得やリピーターの獲得に繋がることがあてはまります。
考えや理念を1冊の書籍にまとめるわけですから、どういった商品やサービスを扱っていて、どこに自信があるかなどがより正確に伝わります。
消費者は何となくだった企業イメージが明確なものとなり、企業名を目にしたり耳にすると、商品やサービスが連想できてイメージしやすくなるでしょう。
そういう変化をもたらすのがまさにブランディング出版で、例えば書籍を読んだ社員が自信を持って消費者に商品やサービスを紹介したり、おすすめできるようにもなります。
消費者も書籍を読んでいれば、商品やサービスを提供する企業側とイメージが一致するので、興味を持って商品をお試ししたり、サービスを利用してみるといったことに繋がります。
これこそが新規顧客獲得のメリットで、お試し利用で書籍の内容を確認して納得すれば、それを切っ掛けに新規顧客はリピーターになります。

取引相手との営業にも使える

自社社員にも消費者にも関わるメリットがある書籍の出版方法ですが、実は取引相手との営業にも使えます。
名刺代わりに活用すれば、自社のことを知ってもらい信頼の獲得に活かせますし、一度読んでもらえば書籍の内容を話題に会話を進めることができます。
こういうコミュニケーションツールのような形でも価値を発揮しますから、上手く活用できれば単なる名刺を大幅に上回るメリットをもたらしてくれます。
ただし、当然ですが制作費は馬鹿になりませんし、興味を引きつけるように制作しないと手に取ってもらうことすら難しいです。
大衆向けの娯楽作品ではないので、大量に発行するのはコスト的に困難ですから、制作部数は精々数千部に留まるでしょう。
ここが弱いところでもあり、デメリットにもなるといえます。
となると幅広い層に情報を発信するのは不可能ですし、話題作として取り上げてもらうのも難しくなります。

まとめ

それから、一度出版すると内容の更新が不可能で間違いの訂正に時間が掛かるので、その性質を理解した上で出版を考える必要がありそうです。
言うまでもありませんが、企業の出版物は競合する企業も興味を持って目を通しますから、うっかり企業秘密を漏洩してしまわないように注意です。