日記

UNICEF東京事務所の役割とは

最終更新日 2024年4月29日 by gemsco

ユニセフという団体については、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。
世界中の恵まれない子どもたちに支援を行っている団体で、募金活動を通じて組織運営を実施しています。
では、東京にある「UNICEF東京事務所」は一体どのような役割があるのでしょうか。
実は、ユニセフは日本と深い関係があるのです。

 

日本とユニセフの関係

日本とユニセフの関係は、1949年に始まりました。
ユニセフは日本の子どもたちに粉ミルクと医療の提供を行ったのです。
その翌年には、日本政府はユニセフの予算への拠出を開始しています。
ユニセフは「国連児童基金」という組織で、その本部はアメリカ・ニューヨークにあります。
本部では、今後の基本方針や開発戦略、各援助方針の策定が実施されており、各国の窓口と連携して活動支援を行うのです。
その日本の窓口が「UNICEF東京事務所」となります。
「UNICEF東京事務所」は、ニューヨーク直轄の国際機関事務所です。
ここでは、民間の公益財団法人日本ユニセフ協会と密接に協力しながら、あらゆる人々や組織と関係を持ち、支援に繋がるように協力を行っています。
日本政府と対話し、政府か初援助や協力資金の働きかけ、さらに調整を行うのも「UNICEF東京事務所」の仕事です。
国会議員や国際協力機構、非政府組織などのパートナーと接触し、子どもの権利への理解の促進と援助の協力の呼びかけも実施してます。

 

日本は戦後15年間ユニセフの支援を受けてきた

実は日本は、戦後15年間ユニセフの支援を受けてきました。
1964年、つまり東京オリンピックの開催と共に支援を卒業し、現在ではユニセフにとって大きなドナー国となっています。
被援助国であった日本が、戦略的パートナーへと成長したことは非常に喜ばしいことと言えるでしょう。
現在では複数のプロジェクトが日本政府の協力により、ユニセフで実施されています。
それらの情報の掲載も東京事務所で行われているのです。
ホームページには日本が2011年以降、ユニセフと協力して行ったプロジェクトが掲載されています。
実施された国は50音順に掲載されており、アフガニスタンからレバノンまで、さまざまな地域で役立っていることがわかるでしょう。

内戦

 

日本は世界の子どもたちへの支援を長年実施している

日本政府からのユニセフの新しい事業に関しては、「UNICEF東京事務所」のニュースとしてリリースされています。
2020年はキルギスやガーナへの資金援助、ハイチのコレラ予防や異常気象に備えた新しいテントの用意などが行われており、われわれが知るよりもずっと多くの支援が行われていることがわかります。
シリアへの支援も継続的に行われており、日本は世界の子どもたちへの支援を長年実施しているのです。
今後の戦略計画も明確に掲載されており、ユニセフが4年ごとに策定する「ユニセフ戦略計画」でも大きな役割を果たすことでしょう。
これらには達成すべき5つの目標分野が定められており、具体的な事柄についてはPDF文章で誰でも確認することが出来ます。

 

UNICEF東京事務所の活動報告やイベントの情報について

「UNICEF東京事務所」は、日本ユニセフ協会だけではなく他の26の協定地域組織や、その他のボランティア団体や人々と協力して活動を行っています。
その活動報告やイベントの情報も、ホームページには掲載されており、近年では新型コロナウイルスによる被害への支援や、バングラデシュでのロヒンギャ難民の受け入れ活動促進、ウガンダでの石けんや消毒液の提供などが実施されたことがわかります。
さまざまな国で災害や戦争が発生し、子どもたちが犠牲となっていますが、こうした地道な協力で助かる子たちも確実に存在することに、勇気づけられることでしょう。
他にもアフガニスタンへの教育支援やミャンマーでの栄養教育、ウガンダへの給水所の設立などが行われています。

 

ユニセフで働く職員の情報を得ることができる

ユニセフで働く職員の情報を得ることが出来るのも、このホームページの特徴です。
将来、子どものために活躍したいと考えている若者もたくさんいることでしょう。
ユニセフには2020年1月の時点で、約120人の日本人が働いています。
その経歴はそれぞれ異なっており、それぞれのインタビューや講演会の様子を見ることが可能です。
不定期にインターンシップも行われており、実施される際にはユニセフの公式ツイッターやフェイスブックなどで公開されます。
インターンは年に数回のペースで行われており、業務を通じてユニセフの活動内容やパートナーシップを学ぶことが可能です。

 

ユニセフ議員連盟について

「ユニセフ議員連盟」も存在しており、これは党を越えて活動が行われています。
2019年7月に時点では、すでに80名以上の議員が活動しており、政策提言などを実施しているのです。
「ユニセフ議員連盟」は超党派であり、総会が行われています。
今年の6月にも総会は実施され、20名の議員参加となりました。
この総会では新しい役員の承認とともに、活動の報告などが行われています。
今年はユニセフ・レバノン事務所代表からのオンライン参加を得て、レバノンや中東・北アフリカでの活動実績が報告されました。

 

まとめ

今後も子どもの未来のために、さまざまな提言が必要となることでしょう。